Basic Policy令和7年度 基本方針

令和7年度 基本方針

 『公益社団法人鹿児島県栄養士会(本会)』は、県民の健康増進を図るため、管理栄養士・栄養士の専門性を持って、保健、医療、福祉及び教育の分野において、食生活改善に関する知識の普及・啓発等の事業を行うとともに、会員の職業倫理の向上及び栄養に関する専門的教育、学術・調査研究による資質の向上に努め、もって県民の健康と福祉の増進に寄与することを目的とする。』
これは、本会定款第2章第3条に明記された本会活動の目的です。

 本会は、公益団体の公益事業として、様々なテーマ・地域・世代・職場などに対し、健康増進事業を年間計画に取り込み積極的に実践してきました。しかし、令和6年度のトリプル改定は、私たちの活動評価の根幹を、大きく変化させました。と言うより管理栄養士・栄養士が本来の姿を取り戻すべく、働きかけられたと言っていいのかもしれません。管理栄養士の報酬評価のおおよそがチーム(連携)活動評価とされるなか、会員独自の専門領域として残されたものは、栄養食事指導のみであることは、だれでも認識しています。しかしながら栄養食事指導件数が上がらないのは、マンパワー不足の現状では管理栄養士・栄養士の業務が、必然的に給食管理に集約されているからかもしれません。しかし、鹿児島県は待ってくれないようです。超高齢化・独居・高齢者夫婦世帯など高齢者にとって、食の自立のための在宅ケアの体制作りは喫緊の課題です。
 皆でやってみませんか。高齢者の自立のサポートを!一人一人バックグラウンドは異なっても、ピンポイントは、『食のちから』を信じること、県民の皆さんにそれを受け入れてもらえるよう働きかけをすることです。医療・介護・障害、どの分野でも健康を維持できる源は“食”です。こうした活動は県栄養ケア・ステーションを中心に動き始めています。県栄養ケア・ステーションの登録メンバーは、施設に籠っていては巡り合わないような学びを、積み重ねているのです。
 私たちは少子高齢化のこれからに対し、在宅ケアを実践に移さなければなりません。 どの職域の会員でも、県栄養ケア・ステーションメンバーになることで誰でもこうした活動に参加できます。今年度は、それぞれの事業ごとに会員のグループ作りを積極的に進めます。また、それぞれの業務に貢献できる質の高い管理栄養士・栄養士の育成に努めてまいります。その実践のため、今年度本会研修会は、それぞれ選択して受講できるように計画しました。新卒者から経験者まで・職域を問わず・地域を問わず、求めるものに応じてそれぞれの学ぶ会を企画します。皆さん方からの要望があれば積極的にお答えできるようにします。
2025年度・令和7年度は、管理栄養士・栄養士にとって、皆で一歩ずつステップアップする1年にしていきます。

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